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2010年7月15日 (木)

いけないと思いつつ

人を批判してはいけないと重々承知しています。でも、あまりにも・・・ということが重なったのでちょっと。

整形外科医の姿勢です。元もと、診断は出来ても治療法を知らない方が多いなとは思っていました。その理由は、医師養成教育課程に治療学がほんのわずかしか無いからかもしれません。でも、最近、あまりにもずさんなケースに遭遇しました。

踵が痛いという訴えに対し、レントゲンで骨に異常なし。患部やその周辺に触れることもなく、湿布薬だけを処方したケース。1カ月経っても全く治りませんでした→→→これは、大腿部や下腿部の屈筋群が疲労していたために踵にあつれきが生じて起きた痛みでした。

長距離マラソンもこなすようなタフな人が、最近数キロ走ると膝が重くなって時にはしゃがみ込んでしまうことがあるという訴えに対し、4,5人のスポーツ整形を標榜している医師がそれぞれ異なった診断を下し、患者さんは困惑させられるだけだった。→→→まだ途中経過ですが、結局、神経内科的な異常が見つかり、精密検査を受けていらっしゃいます。

他にもまだまだありますが、これで十分でしょう。それぞれのお医者さんは、患者さんを抱え込まないで、出来ないことは出来ないとはっきり判断していただき、紹介状を書くなり、前向きな医療行動をして欲しいなと思うこの頃です。そして、できれば、鍼の力をもう少し信頼していただければ本当にうれしいのですけれどね。蛇足でした・・・。

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コメント

『OL愛』のリンクからたどり着きました。現役の選手としても、トレーナーとしてもがんばっていて、なおかつ実績をあげているというのは、すごい。がんばり様も若い頃といっしょですね。
 ところで、整形外科に関していえば、元々『外科系』なので、手術にならない炎症性の病変や骨や軟骨に変化が出ない病変にあまり興味がないドクターが多いかもしれません。(通常の患者のほとんどが鎮痛剤や安静で改善してしまうこともあります。)またスポーツドクターというのも極少数の方をのぞいて、一定レベル以上の選手に対応するのは難しいような気がします。いかんせん、個々のドクターの能力差や得意分野の違いで対応がうまくできるかなどありそうです。(例えば、“手の外科“は整形外科の中でもさらに特別な領域として考えられています。)そのような意味では、肩、肘、膝、手のひらと指、腰といったように整形外科医各々の得意分野にあわせて受診する方がいいのかも。〜でも、この得意分野を調べるっていうのは結構むずかしいんですよね。
 鍼はおもしろいですよね。若い頃、ひどい腕のリンパ浮腫の女の子が鍼で治ったのをみて、すごいと思ったことがあります。今の筑波技術大学の先生が関わっていたように思います。いろいろと新しい工夫をされていたようでした。
 ここ数年、栄養療法といったこともやっています。遅ればせながら、アミノ酸の機能などの勉強していますが、この10年くらいの進歩は驚くほどです。今度は、そんな話もできるといいですね。
 ではおやすみなさい。

投稿: かわい ゆういち | 2010年12月 5日 (日) 23時51分

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